2011年9月6日火曜日

【お知らせ】Blogを引っ越しました

ブログをこちらに引っ越しました。 http://pukablog2.blogspot.com/ 今後の更新はこちら(↑)に行います。 ベージは全く同じ、完全なる引越しです。 引き続き宜しくお願いします。

2011年9月5日月曜日

【読書メモ】白人はイルカを食べてもOKで日本人はNGの本当の理由 (講談社プラスアルファ新書)


 この本は、東えりか氏の書評ブログで紹介されていた。氏はHONZ.JPのメンバーでもある。

 僕はダイビングをやるのでクジラを食べるという感覚に若干抵抗がある。どちらかというとクジラとかイルカは綺麗な海の象徴というイメージを持っているからだ。実際にクジラの竜田揚げを一度食べたことがあるがあまり美味しいと思わなかった。

 でも、クジラ漁を即刻やめよという動きについては抵抗を感じる。クジラ漁は日本の伝統であり、部外者(自分を含む)がどうこういう資格はない、というのが僕のスタンス。ということを踏まえて、本書を読んでみる。

 まず、本書の著者、吉岡氏は、中日新聞新宮支局長であるジャーナリスト。和歌山県太地町のイルカ漁を舞台に地元住民と、捕鯨に反対するシーシェパード、欧米の反捕鯨団体への取材、そして、後半は捕鯨国であるフェロー諸島への取材をしている。フェロー諸島での取材では同じ捕鯨国同士、でも対外的な対応の違いを明らかにする。ちなみに、イルカとクジラは大きさで区別しているだけで種類として明確な違いはないということを初めて知った。。。

 太地町へは過去に数回ほど串本町へダイビングに向かう途中に立ち寄ったことがある。確かにクジラの町という看板、見ました。だから僕にとっては親近感を感じる地域であります。

 この本を読んで、いろいろ考えさせられる内容だった。賛成、反対、どちらの意見もあって然るべき。ただ、この本で、映画「コーブ」の主人公を演じたオリバー氏とのやりとりを読む限りは、反対意見の理由がやはり科学的でないし、日本人の僕からすると、確かに欧米人の勝手な論理という点は感じなくもない。

 一方で、日本人としても、伝統あるイルカ漁をもう少し上手くアピールする方法を考える必要があるだろうと強く感じる。オリバー氏含め、反対派は一部メンバーによる網を破る等乱暴な実力行使があるが、総じて映画のメディアへの取り上げられ方、ネットの使い方など、アピールの方法が周到だ。

 また、水産庁や財団法人日本鯨類研究所顧問の大熊氏のインタビューは興味深い内容だった。特にクジラ漁と漁獲資源との関係について科学的説明をしてくれてる。人間とクジラは食べる魚が重なる部分もあるので定期的なクジラの「間引き」が必要であるということ。そうしないと人間が食べられる魚が減る。このあたりもう少し明確に世界にアピールできないのかなと強く感じる。


2011年9月4日日曜日

【読書メモ】SUPERサイエンス 南極海ダイナミクスをめぐる地球の不思議

SUPERサイエンス 南極海ダイナミクスをめぐる地球の不思議
青木 茂
シーアンドアール研究所
売り上げランキング: 59602

 成毛さんの書評から。書評にもあるとおり、チェンジングブルーで取り上げられた深層水についての本。

 読んでいてとても楽しい本だった。コンベアベルト、特に極域における海水の塩分濃度と水温の関係における水の流れなど、わかりやすいイラストと共に説明されている。
 また、気候システムのところでは極域の気候に触れ、大気循環にも触れている。厚さにたじろいたけど読みやすい内容。

【読書メモ】原発報道とメディア (講談社現代新書)

原発報道とメディア (講談社現代新書)
武田 徹
講談社
売り上げランキング: 11436

 この本を買う前に本当は「私たちはこうして「原発大国」を選んだ」を読書リストに挙げていたけど、読売ONLINEの書評を読んでこちらを先に購入。

 考えさせられる内容で、読み応えのある一冊でした。
 地震発生以来、自分は果たして冷静なアクションを起こせたのかな?と振り返りがてらいろいろな本を読んでいます。そもそも原発とはどういうものなのか、メディア報道を受けて自分はどう行動を起こしたのか、それは正しかったのかと。
 Twiiter、ネットなどでも、原発推進派、否定派が渦巻いていて、一方でそれを報じるテレビ、新聞、ネットなどのメディアについても賛否両論。自分自身結論を出せないまま悶々としていた。原発は良くないと思いつつ、原発の恩恵を少なからず受けてきた自分もいるわけで、はて、どうすれば自分自身納得の行くアクションが取れるのかなぁと。そして、この本です。

 メディア論の本は、著者や読む人のスタンスによって感じ方も変わるかもしれない。けれど、この本は、一つのヒント、指針を示していると思いました。自分は別にジャーナリストになるわけでもないけれど、いろいろな情報に触れるにあたり、心構えについてヒントをこの本は与えてくれたような気がする。
 気になるところをあとで見返すようにページの端を追っていたらほとんど折り目がついてしまった。

 ただ、メディア論に関する他の本も読んだ上でこの本を読むとなるほどと思うかもしれない。(あ〜、そう書くほど読んでないな。もっと読もう。。。。)
 

2011年8月23日火曜日

【ちょっと休憩】書評サイトを追加しました。

 書評サイトのリンクを2つ追加しました。

 いずれもHONZ.JPでハマザキ書クさんに紹介された書評サイト。どんなサイトかはこちらをご覧ください。
 新世界読書紀行のサイト覗いたら、過去ログ含め時間も忘れてどっぷり読み込んでしまったので即リンク決定。新書野郎も同様。ただし、新書野郎は更新止まっているのかな?

 「新世界読書紀行」
 「新書野郎」 
 →こちらは現在2011年4月から更新がストップ。

【読書メモ】「燃料電池」のキホン (イチバンやさしい理工系)

「燃料電池」のキホン (イチバンやさしい理工系)
本間 琢也 上松 宏吉
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 138124

 小飼弾氏の書評ブログで取り上げられています。
 福島原発の事故以来、いろいろなエネルギー源に関する書籍を読みあさる日々です。やや食傷気味となったので一旦歴史物に逃避(笑)してたので時間がかかってしまった。でも、燃料電池に関してはクルマの新しい動力源の一つでもあるので、買ってみた。
 絵がカラフル過ぎてかえって疲れたな〜。もう少し簡単な絵にしてくれるとありがたい。

2011年8月21日日曜日

【読書メモ】「人工冬眠」への挑戦 (ブルーバックス)

「人工冬眠」への挑戦 (ブルーバックス)
市瀬 史
講談社
売り上げランキング: 141190

 こちらは森山和道氏のブログから。
 冬眠のメカニズムについて、熊とリスのメカニズムに触れて、最終的に人間への応用の可能性についての現状を探る。とても読んでいて面白い本だった。個人的に熊の冬眠メカニズムはとても興味深い内容だった。

 冬眠前にたくさん食べて脂肪として栄養を蓄えるのは何となく分かる。熊のすごいのは、冬眠中に子供を産んで子育てをすること。そして、冬眠明けでもほとんど筋肉の萎縮と骨の劣化がないこと。
 人間の場合は、長いこと寝ていると使わない筋力は急速に衰えてしまう。また、空腹が続くと脂肪からの栄養摂取、筋肉、そして、最終的に骨から摂取することになるから、筋力は衰え、骨がもろくなる。だから冬眠はなかなか難しい。
 しかし、冬眠中の熊は、タンパク質の最終代謝物である尿素を膀胱から再吸収して分解することができる。そして、尿素に含まれる窒素と脂肪代謝物の副産物であるグリセロールからアミノ酸を作り、タンパク質にリサイクするすることができる。だから、筋肉の萎縮も防ぐことができる。
 また、骨も破骨細胞の働きで血中に溶け出したカルシウムから骨芽細胞によって骨を作成することができる。だから、冬眠中も骨が弱くなってしまうことはないのです。すごいな熊。

 人間が冬眠できれば、寿命も伸びるし、比較的長く若い肉体を得られるかもしれない。しかし、一時的に代謝を停止(ハイバネーション状態)からの復活時にはいろいろな課題もあって一筋縄ではいかないようです。このあたりは「睡眠」の問題とも絡むらしい。確かに過去の読んだ睡眠に関する本にも、睡眠というメカニズム事態がまだ完全に解明されていないとあったから、こりゃ当面実現は難しそうだなぁと読んでて実感。
 2001年宇宙の旅で出てきた人工冬眠が実現するのは。。。やっぱり難しそうだ。

2011年8月20日土曜日

【読書メモ】極限の科学 (ブルーバックス)

極限の科学 (ブルーバックス)
伊達 宗行
講談社
売り上げランキング: 109513

 これも成毛さんのブログから。なんとかついていった(?)けど、「ボーズ凝縮」あたりから怪しくなってきた(笑)

 この本では、極限状態を温度、圧力、磁場の3つの視点から述べているけれども、正直あまりに自分の触れる世界とかけ離れすぎて実感がわきにくく難しい。部分的に印象的だったところを抜き出すとこんな感じ。

 温度の章では、熱力学の三法則では「エントリピー」がでてきた。ああ、マックスウェルの悪魔にも出てきたぞ。やっぱりここでも出てきたか。
 圧力のところでは、高圧を加えると半導体やイオン結晶のような電気伝導のよくない物質が金属化する。ダイヤモンドが例に挙げられているが、3500K以上、13万気圧という途方もない環境である。
 磁場は自分の中で最もイメージしにくかったので難しかった。。。。

2011年8月19日金曜日

【読書メモ】コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった

コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった
マルク・レビンソン
日経BP社
売り上げランキング: 17409

 成毛さんのベスト10冊にも選ばれてる。立ち読みで読み始めた段階でかなり読み進めてしまうほど引きこまれてしまい、即買い。

 今では海外製品をコストを意識すること無く普通に購入できる。クルマもしかり。このあたり疑問だったけど、本書を読んで納得。コンテナ革命によって、輸送費は利益計算にさほどの影響を及ぼさなくなったからだ。

 本書ではコンテナ輸送の立役者、マルコム・マクリーンが様々な障害を乗り越えてコンテナ船による運送を開始するところから始まる。とても臨場感があってあっという間に引きこまれてしまった。
 ニューヨーク、サンフランシスコといったアメリカの東と西で繰り広げられる労働組合と船会社、国との駆け引きなどは本の厚さを忘れてあっという間に読めてしまう。
 また、海外でもコンテナ船の受け入れをめぐって熾烈な競争が繰り広げられる。コンテナ船を受け入れるには十分な深さのある港とコンテナを速やかに運び出して積み込む巨大なクレーンが必要になる。それにはかなりの投資が必要になるが、コンテナ船に立ち寄ってもらわなければ、これらの投資も無駄になる。当然、雇用の確保もままならない。競争に敗れることの経済的損失はかなりのものなのだ。

 日本は横浜と神戸が巨大コンテナ船の主要ターミナル港だが、大丈夫かな。。。。

【読書メモ】ご先祖様はどちら様

ご先祖様はどちら様
ご先祖様はどちら様
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高橋 秀実
新潮社
売り上げランキング: 16882

 これも成毛さんのブログから。
 著者が自分の先祖を遡っていく。結局、家系図がなかったり、あったとしても信ぴょう性に疑問があったりとかで、特定には至らないわけだが、家系図をたどっていくうちにめぐり合ういろんな人が面白い。自分は天皇家の直系と信じて疑わない人もいれば、てんで興味がない人もいる。世の中いろんな人がいるんですね。

【読書メモ】球体のはなし

球体のはなし
球体のはなし
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柴田 順二
技報堂出版
売り上げランキング: 413839

 こちらは成毛さんのブログから。読み終わって振り返ると、印象的だったのは序盤に紹介されていた球体に関する歴史についての記述だった。
 球体の歴史は、主に金属を加工して作成した球体(軸受等に使用)と、ガラスレンズを加工して作成した玉(ぎょく)の作製に遡る。
 玉の作成技術は中世には眼鏡制作の技術へ生かされる。19世紀後半には軍でも専用の製造組織が作られる。後に軍の要請で、今ではおなじみ、東京光学(現㈱トプコン)、日本工学(現㈱ニコン)が設立されて近代光学産業の基礎となる。
 玉軸受は、のちに自動車政策へ生かされる。これは、自動車ショーの部品メーカーのブースを眺めているといろいろわかる。
 結局、厳密な意味での完璧な真球を作成するのはほぼ不可能で、作製方法も機械化されているとはいえ、昔とあまり変わっていないようです。

2011年8月7日日曜日

【読書メモ】献体 ―遺体を捧げる現場で何が行われているのか (tanQブックス)

献体 ―遺体を捧げる現場で何が行われているのか (tanQブックス)
坂井 建雄
技術評論社
売り上げランキング: 250488

 HONZ.JPで紹介された本。個人的にも興味があったので買ってみた。

 この本では、献体する手続き、実際に献体が医学生により使用されて、最終的に遺族に遺骨として変換されるまでを詳細に説明している。
 後半の各国の献体に対する意識の違いというのも印象的。アメリカ、ドイツ、イギリス、中国・台湾について、それぞれの国の献体に対する考え、制度についての説明はかなり興味深い。

【読書メモ】みんなが知りたい化石の疑問50 一部の化石からどうして全体がわかるの?映画のようにDNAから恐竜を再生できる? (サイエンス・アイ新書)


 以前読んだ「乾燥標本収蔵一号室」で、化石のことがちょっと気になったので買ってみた。そもそも化石ってなんだ?ってことで。

 冒頭にそれらの疑問は集約されてます。で、中盤から後半にかけて地球史、生物史の話も。こういう本が小学校の図書室に置いてあったら間違いなくハマっていただろうな。。。。

【読書メモ】眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎

眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎
ダニエル T.マックス
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 9319

 タンパク質の異常が原因として発症する病気、不眠症、クールー病、スクレイピー、狂牛病を取り上げている。この本を読んだ2011年7月時点では、HONZ.JP で成毛さんがベスト10に挙げた本。

 冒頭、謎の不眠症で次々と命を落とす一族の話を取り上げている。一方、ヨーロッパでは羊の間で奇妙な病気が発生している。発症した羊は体をこすりつけて血だらけになっていきやがて死に至る。スクレイピーである。
 それから舞台は、パプアニューギニアへ。ここでは、現地人の間でクールー病による死亡が相次いだ。ヨーロッパに戻って、イギリスでは、牛が謎の死を遂げる事象が相次いだ。後のBSE(牛海綿状脳症)である。しまいには同じ原因で死亡する人も。そして、1990年代のアメリカ、日本によるBSE騒動、現在のこれら病気への取り組みについて時代を過去から現在へたどっていく。

 読んでいくうちにすっかりこの本の世界に引きこまれてしまいます。読んでいくうちに、タンパク質だから消毒は意味がない。じゃ、どうすればいいのか。。。と気になることがいろいろ出てくる。読み進めていくと、効果的な治療法がない事がわかります。ちょっと怖いお話でもあります。

 お肉に対してやや警戒していた頃は肉モノの料理を敬遠してた時もありましたが、今ではすっかり美味しくいただいております。喉元すぎれば。。。。でしょうか。

 あと、この本を読んでいると、政府の対応といい、全くお粗末さは相変わらずで、それはどこの国も変わらないのかなと思ってしまう。いや、政府のいうことは眉唾かもしれないということを常に肝に銘じておく必要があるかもしれない。 

2011年7月31日日曜日

【読書メモ】仏像のひみつ

仏像のひみつ
仏像のひみつ
posted with amazlet at 11.07.31
山本 勉
朝日出版社
売り上げランキング: 13454

 近々、上野の仏像展を見に行こうと思っている。この手の展示会は事前に勉強しておくと楽しさがよりますということで、比較的読みやすくて楽しげな本を探していたところこの本に出会った。

 著者は東京国立博物館を長年務めた方で、本書も博物館で仏像をより楽しめるように比較的やさしめにまとめられている。

 前半は、仏像の階層とそれぞれの階層についてのおはなし。
 常識かもしれないが、仏像にも組織があって、以下のような階層になっている。
  如来>菩薩>明王>天

 後半は仏像作製のいろいろな方法。

 大学受験の頃に日本史を選んだ私は一心不乱に仏像を暗記したがこの本を読んでいれば多少勉強も楽しめたかもしれないなぁと。。。。 

【読書メモ】乾燥標本収蔵1号室―大英自然史博物館 迷宮への招待

乾燥標本収蔵1号室―大英自然史博物館 迷宮への招待
リチャード・フォーティ
NHK出版
売り上げランキング: 12836

 著者は長年、大英自然史博物館に務めた古脊椎動物部門主席研究員で三葉虫を専門にする古生物学者。著者の視点から大英博物館の裏側にスポットを当てた本。この本は著者にとって「わたしの個人的な収蔵室」であり、「自分用の書庫」であるという。400ページを超える大著だけど、すんなり入っていける。個性的な学者が次から次へと出てきて退屈しない。後半では、大英自然史博物館を含む博物館を取り巻く厳しい環境を中心に著者の思いが熱く語れられている。博物館は展示会などでたまに行くけど、裏側にはこのような厳しい状況があるんだなとしみじみ。

【読書メモ】奇跡の生還を科学する 恐怖に負けない脳とこころ

奇跡の生還を科学する 恐怖に負けない脳とこころ
ジェフ・ワイズ
青土社
売り上げランキング: 357699

 こちら、HONZ.JPで取り上げられた本。非常事態の時に冷静に行動するにはどうすれば良いのか。何かヒントがあるかもしれないということで、興味をそそられた本。で、結論から言うと、近道はなく、非常事態でも反射的に正しい行動ができるようひたすら訓練する、そして、そのような状況を楽しむように受け入れる、しかないようです。

 この本では、熊に襲われ、生還したヒトの話、何十年もの経験を積んだ舞台俳優が、舞台で緊張のあまり、台詞を忘れてしまう話、操縦した飛行機が墜落しかかったが驚くべき冷静な対応で生還した人の話など、いろいろなケースを取り上げて、どうすれば非常時に冷静に行動できるかを探っている。

 印象的だったことのメモ。

・激しい恐怖とうまく付き合えるかどうかは前頭皮質と扁桃核の調和にある。扁桃核は興奮させる側、前頭皮質は抑制する側。
・ストレスを感じると、意識、無意識にかかわらず、交感神経の働きで呼吸は速く、浅くなる。その結果、血液中に酸素が溶け込みすぎて、二酸化炭素の濃度が低過ぎになる。このようにアンバランスが起きると血管が収縮するので、脳では逆に酸素が不足する。その結果、呼吸が速く、浅くなる。そして過換気がおきて頭がくらくらになる。これらの症状を回避するすべは無く、ヒトは無意識のうちのそのような状況になるところを避ける様になる。
・舞台恐怖の解決方法として認知行動療法が挙げられる。恐怖心と向き合い、自信を育てていくことで舞台恐怖を克服する。
・恐怖は恐れるのではなく、恐怖を仲間にする。克服するのではなく、かといって味わう場面を避けるわけでもないと考えることが良い。

2011年7月24日日曜日

【ちょっと休憩】HONZ.JPをリンクに追加しました

 本好きにはとても興味深いサイトが出来ましたのでご紹介。

 「HONZ.JP」(ほんずじぇーぴー)です。どんなサイトかは成毛さんのサイトを御覧ください。こちらのサイトでも書いてあるとおり、書評サイトではないのでジャンルを「おすすめ本サイト」としています。

 欲しい本がますます増えていくので悩ましい限りです。。。。

2011年7月18日月曜日

【読書メモ】放射線のひみつ

放射線のひみつ
放射線のひみつ
posted with amazlet at 11.06.17
中川 恵一
朝日出版社
売り上げランキング: 343

 この本は、小飼弾氏の書評ブログで取り上げられたもの。まずは基礎知識として「日本は原子爆弾をつくれるのか」を読んだけど、これ一冊だけではまだまだ足りない。かといって、いま巷にでている放射能の本は、どれが読みやすいのやらよくわからない。しかも執筆者の原発へのスタンス・出版タイミング(福島原発事故の直後)によってまともな書籍がどれか判断できない。。。。というところ、小飼弾氏の書評を参考にさせてもらった次第。
 ちなみい、作者は中川恵一という東大病院の放射線科に務める医師。チーム中川のヒトです。

 読んでみると、実にわかり易い内容。単に危険性だけでなく、富士山頂や飛行機による被爆量なども示してくれてる。これがわかれば、むやみに怖がることはないだろう。

【読書メモ】新装版 マックスウェルの悪魔 (ブルーバックス)

新装版 マックスウェルの悪魔 (ブルーバックス)
都筑 卓司
講談社
売り上げランキング: 2599

 本書を何で知ったかは失念(^^ゞ かなり昔の本ですが、たいそう売れたようです。

 まず、おもしろい。普段接する何気ない現象をいろいろ掘り下げていく。確率論を用いて、起こるべくして起きたというところはなるほど。。。この本を読んだ後、普段の何気ないことも、運の良し悪しじゃなくて、確率論としてどうなのか、なんてふと考えるようになった今日この頃です。

2011年7月10日日曜日

【読書メモ】数学的思考の技術 (ベスト新書)

数学的思考の技術 (ベスト新書)
小島 寛之
ベストセラーズ
売り上げランキング: 6804

 小飼弾氏の書評Blog で絶賛されていた本。

 読んでいてなるほどと思った。普段接する身近な場面で、自分としてもなんとなく分かっているけれでもうまく説明できないことがあったけど、これ読んですっきりした。

 後半の村上春樹の小説のところは自分が小説を全く読まないのでいまいち読んでも頭に入ってこななかった。反省。

2011年7月2日土曜日

【読書メモ】江戸の卵は1個400円! モノの値段で知る江戸の暮らし (光文社新書)


 成毛さんの書評より。また江戸モノを読んでます。

 この本は、結論から言うと、とても面白かった。江戸時代の値段にフォーカス当ててますが、単に貨幣価値だけでなく、当時の暮らしぶり、風俗にも触れていて、それに値段が加わるとより、リアルに想像できます。

【読書メモ】かぜの科学―もっとも身近な病の生態

かぜの科学―もっとも身近な病の生態
ジェニファー アッカーマン
早川書房
売り上げランキング: 2941

 成毛さんの書評Blogで紹介された本。

 この本を読んでみると、風邪に関する決定的な治療薬はないようです。市販されている薬は、あくまで風邪によって引き起こされた体の反応(のどが痛い、咳、クシャミ、鼻水)を抑えるもの。無数にある風邪ウィルス全てに効果的な特効薬はまだないようですね。

 あと、巷に出回っている各種サプリメントのたぐいも規制がかなり緩いので要注意ってことを肝に銘じておきます。

2011年6月20日月曜日

【読書メモ】博士のエンジン手帖―エンジンはほんまはこうなっとる! (モーターファン別冊 MFi叢書)


 この本は、マツダの元技術者で現在は自らエンジン研究所を立ち上げている畑村氏によるエンジンに関する蘊蓄(笑)。読んでいると、小排気量+過給器をプッシュしていることがよくわかる。どうも、マツダのSKYACTIVEもその性能を評価しつつ、なにか言いたそうなそんな気がする。。。

 自動車雑誌に載っている内容より一歩踏み込んでいる。当然、その手の本は他にもあるけれど、この本の面白いところは、時代背景を踏まえてメーカーの戦略、設計思想に踏み込んでいるところ。なぜこの時期のこの車種に、このタイミングでこのエンジンなのかなど。こういうことがわかれば、自動車メーカーの新車販売もメーカー戦略の観点からいろいろ探ることができる。この辺知っておくと、ディーラーでの営業さんと会話弾む。。。かもしれない。
 

2011年6月19日日曜日

【読書メモ】言葉の力 -   「作家の視点」で国をつくる (中公新書ラクレ)

言葉の力 -   「作家の視点」で国をつくる (中公新書ラクレ)
猪瀬 直樹
中央公論新社
売り上げランキング: 220

 この本は、猪瀬氏のツイッターで知った。まぁ、ある意味新しい広告媒体にハマったわけですが、この本は「言葉」にフューチャーしているところで興味を持った。

 猪瀬氏は読書離れを憂いている。「一冊の本を読むことは、2〜3時間他者の述べている事を我慢して聞くことと同じ」ということで読書を奨める。今、自分は読書にハマっているし、読書についていろいろ思うところもあるけれど、こういう見方もあるのかと思った。

 単に知識を身につけるだけではない、いろいろな楽しみがあるわけですね。

【読書メモ】とんでもなく役に立つ数学

とんでもなく役に立つ数学
西成活裕
朝日出版社
売り上げランキング: 740

 ちょうど、この本のまえがきを読みすすめると「渋滞学」って文字があったので確認すると、今読んでいる本のなかに「渋滞学」がありました。あらら、作者一緒だ。

 たぶん、これが基礎。まずは、概念から。数学の地図ってところがよかった。これをとっかかりにいろいろ数学関係の本を読み解いていこうと。本書は読み易くていいです。作者が同じなせいか、渋滞学のこともちらほら出てきます。

【読書メモ】日本人とユダヤ人 (角川文庫ソフィア)

日本人とユダヤ人 (角川文庫ソフィア)
イザヤ・ベンダサン Isaiah Ben-Dasan
角川書店
売り上げランキング: 55505

 本書は、「日本人は安全と水はただで手に入ると思っている」という有名な言葉の元となった本。今更ながらに読了。日本人の危機管理がネットで叫ばれているなか、ネット(フェイスブック)で紹介されていた明治大学 向殿先生の論文で名著として紹介。これは読まなきゃ。

 諸外国、特にアメリカと日本を比較する本はいろいろ出ているけれども、一方的日本をけなすだけで、解決策を示さない本が目に付くような気が。。。。単なる◯◯かぶれな本が目につくようになった。

 この手の本は、つまるところ、戦勝国から見た敗戦国って感じなのかな。または、西洋から見た東洋。先進国から見た後進国みたいな。どうしても、上から目線になってしまう。結局、「日本は駄目だ」ってことで結ばれる。何も知らない学生時代の僕は、アメリカかぶれになっちゃうわけではないけど、影響は受けたであろう。でも、この本はユダヤ人による著作。歴史的な背景を抜きにして第三者視点で語ってくれていると思う。

 そもそも、本書を手にとったきっかけは、今問題になっている福島原発の国のあまりにお粗末な対応から、「日本と欧米の安全思想の違い」というのが自動車ジャーナリスト:清水和夫氏のフェイスブック上でリンクされていた。ここで、引用されたいた明治大学 向殿先生の論文にもあった、「日本人は安全と 水は無料で手に入ると思い込んでいる」から興味を持った。

 この本にはいろいろと気づきがあって、長文になりそうだけど、手短にいくつか抜粋してメモってみる。
 日本人は計画的に物事を遂行するのが得意。納期もきっちり。(自分はそうでもないような気がするが。。。(笑))これは、中世の日本人の80%が農民だったことに由来するのかもしれない。農民は自然相手に分刻みのスケジュールを立てなければ収穫ができない。
 日本人は「人間」・「人間的」・「人間味あふるる」といった意味の人間という言葉を基準とした一つの立法を持っている。そしてこれを崇拝する宗教を信仰している。これにはとても関心させられる。この本を読んで最も納得したところ。この理屈で行けば、洋風で結婚式を挙げ、和風で葬式を執り行う日本人のこともなんとなく納得がいく。人間らしければ良いのです。もっと早く読んでおけばよかった。。。

2011年6月12日日曜日

【読書メモ】失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
戸部 良一 寺本 義也 鎌田 伸一 杉之尾 孝生 村井 友秀 野中 郁次郎
中央公論社
売り上げランキング: 107

 この本は、成毛眞さんの「本は10冊同時に読め!」で紹介されていた本。今年のベストかも。歴史も学べて、組織論もわかる。一粒で二度美味しい。
 現場(兵士達)は素晴らしい、けれどもそれを操る側がまるでダメ。なんか今の福島震災の政府の対応と似ているような気が。。。。自分自身、漠然と事実しか知らなかったノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦などの位置づけ、そして、経緯が克明に書かれている。本の厚さと表題に、正直最期まで読み続けられるか自信がなかったけど、読んでみるとその世界にのめりこんでしまう。
 分析の中で取り上げられる内容、グランドデザインの欠如、人情論に左右される組織決定、戦略目的の不統一などなど、他にも色々あるけれど、会社の組織をどうするかにも通じるものがある。

 しかし、これを読んでて強く思ったのは、第一線の兵士は、これらの問題のせいで命を失ってしまわれたことを思うとなんともやりきれない。

【読書メモ】いまだから知りたい 元素と周期表の世界 (じっぴコンパクト新書)

いまだから知りたい 元素と周期表の世界 (じっぴコンパクト新書)
京極 一樹
実業之日本社
売り上げランキング: 19136

 東日本震災以来、放射能に敏感になり、「日本は原子爆弾をつくれるのか」を読んだ。そこから、周期表の知識を深めるためにたまた小飼弾氏の書評ブログで紹介されてたのが本書。

 この本は、周期表の元素それぞれにページを割いている。飽きちゃうかと思ったけど最後まで読めました。一つ一つの元素についての解説はもちろん、材料共有の背景なども書かれてて興味深い内容。一回読んでおしまいじゃなくて都度参照する辞書みたいに使ってもいいと思った。

【読書メモ】環境を“感じる”―生物センサーの進化 (岩波 科学ライブラリー)

環境を“感じる”―生物センサーの進化 (岩波 科学ライブラリー)
郷 康広 颯田 葉子
岩波書店
売り上げランキング: 110260

 この本は、一年前に成毛さんの書評で紹介された本。長らく購入候補リストに入っていたけど他の本を読んでいてなかなか買えなかった。今回やっと購入。

6/14 追記
 本ブログにリンクも貼らせていただいている森山和道氏の書評サイトにも最近取り上げられてました。

 やや薄めの本だけど、値段はそこそこ。見る、聞く、嗅ぐといった感覚器について書いてある。色覚異常についての下りは興味深い。色覚異常は女性よりも男性のほうが多い。女性はX染色体を二つ持つが男性はXとYそれぞれ一つづつ。色覚異常でもっとも多い赤型オプシン、緑型オプシンはいずれもX染色体上に存在するから。
 他にも、辛さを感じる器官は味覚ではなく温度を感じる感覚器であることなど。
 比較的噛み砕いて説明してくれてるから読みやすい。

2011年6月5日日曜日

【読書メモ】渋滞学 (新潮選書)

渋滞学 (新潮選書)
渋滞学 (新潮選書)
posted with amazlet at 11.05.30
西成 活裕
新潮社
売り上げランキング: 9325

 この本は、成毛眞さん主催の「本のキュレーター 勉強会 第4回」で紹介された本。当日の様子を伝えるブログは(リンクあり)、東えりかさんの書評ブログ「本読みの理不尽」を読んで、興味を持った。

 最初、本書を手にとったときはクルマの渋滞について書かれている本かと思ったけど違った。渋滞というメカニズムに焦点を当てている。だから、クルマの渋滞の他にも人の渋滞やアリの渋滞、はてはインターネット上の情報の渋滞にも触れている。

 そして、渋滞を表すモデルとして、ASEP(エイセップ)やセルオートマトンといったモデルを紹介している。渋滞は、ニュートンの基本三原理(慣性の法則、作用=反作用の法則、運動の法則)が適用できない点で難しいらしい。なぜなら、渋滞を構成するひとつひとつの要素(人や車など)が意思を持って動くから。なるほど。

 個人的には、満員電車から出ようとしてもなかなかでられないのは「アーチアクション」によるもので、すごく納得。めがね橋はこの力を応用したものとのこと。今度、友人との酒のみネタとしよう。(笑)

2011年6月1日水曜日

【読書メモ】臓器は若返る メタボリックドミノの真実 (朝日新書)

臓器は若返る メタボリックドミノの真実 (朝日新書)
伊藤 裕
朝日新聞出版
売り上げランキング: 99983

 この本は、成毛さんの書評で紹介された本で、僕は、4ヶ月ほど前(2011年2月)に読了。参照する機会があったけどメモってなかったので遡って掲載。

 体内でエネルギーを発生させるミトコンドリア。そこでのエネルギー生成の過程を丁寧に教えてくれる。無酸素状態で消費させるブドウ糖によるエネルギー生成と、有酸素で消費される脂肪燃焼による生成。この部分を読むだけでも、ジョギングがダイエットにとても有効であることがわかる。

2011年5月29日日曜日

【読書メモ】ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
堤 未果
岩波書店
売り上げランキング: 1240

 この本は、小飼弾さんの書評サイトでかなり前に紹介されてます。(なんでこの本を知ったかは失念。。)

リーマンショックでアメリカ経済はガタガタという漠然とした印象しか持っていなかったけど、この本を読んで(大)ショック。

 アメリカでは盲腸の入院費用が一日243万円って。。。愕然です。貧困で体が細いイメージですが、アメリカでは貧困は、肥満になること。ジャンクフードを見る目が変わる。。。

 一番ショックだったのは、日帰り出産!出産してその日に退院って自分では信じられない。理由は、入院費用が払えないから。なんとも。。。。ちなみに、アメリカは先進国中、乳幼児の死亡率が最も高い国です。このデータもちょっとびっくりだ。もうアメリカは世界のアメリカなんて言ってる場合じゃないってことなのかな。

 貧困のために、軍に入隊ってのもある。これがアメリカであるってのが驚き。貧困とは直接関係無いけど、コンピューターゲームも軍への勧誘を担ってる。そういや、携帯端末の位置情報を強制的に記録してたな。多分これもそうかな。

 資本主義の原理を何でも適用すればいいというわけではないということをアメリカが証明したような気がします。

【読書メモ】ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)
リチャード P. ファインマン
岩波書店
売り上げランキング: 7575

 成毛さんが強力にプッシュした科学読物。そしてこのメモを書いているときにふと松嶋正剛氏の書評サイトをみると、氏も「読むべき」と念を押している。著名な書評家にも好評のよう。

 そして、ワタクシはすでに上巻を読了。この手の本は苦手で途中で投げ出さないかと思ったけど、面白い。読んでいて電車の中で吹き出しそうになりました。ただ、下巻はどうかな。。。。厚さもそこそこあるしと思ったけど、杞憂。読みだすとやっぱり面白くてあっという間に読んでしまった。(個人的に、上巻同様、岩波文庫の紙の感触をすごく気に入っている)


 

【読書メモ】統計数字を読み解くセンス―当確はなぜすぐにわかるのか?(DOJIN選書27)


 この本は、小飼弾さんの書評サイトで紹介された本。統計学の本はダレル・ハフの「統計でウソを付く方法」(リンク併記)を学生の時に読んで以来だなと。

 「相関関係がある」とグラフを見せられ、あたかも示された内容が原因かのように示される。でも、「相関関係」と「因果関係」は違う。そもそもそのグラフのデータはどのように取得したのか。もともと偏ってない? 安易に信じずに疑うことに気づく。もちろん、これ以外にもいろいろ。

 でも、この手の本は面白そうなんだけど、自分自身まだ消化しきれなかった。いや、単純に数式が苦手なだけです。もう少しこの手の本を読んでみようと思いました。

「統計で嘘をつく方法」

統計でウソをつく法 (ブルーバックス)
ダレル・ハフ
講談社
売り上げランキング: 3910

【ちょっと休憩】なんか最近メモの文体が固いな・・・

 この読書、三日坊主で終わるかと思った読書メモですが、本人もびっくり、意外と続いております。ここで、簡単に振り返ってみたいと思います。あっ、これもすべて、自分に向けたメモです。軽く読み流してください。^^;

《ざっくばらんで礼儀が感じられる文章を目指す》
 ふと、過去の「読書メモ」を見返していみると結構ちゃんと書いているなぁと思う反面、不自然な敬語体だったりして文章のスタイルがブレてる^^;

 当初は、肩の力を抜いた、感想をボソボソと書いていました。個人的に気に入っている文章は、変に敬語を使い過ぎない程度にざっくばらんな文体で、それでもって礼儀が感じられる文章。自然に読めて、読んでて心地の良い文章、そんなのを書くように心がけております。(なかなか難しい。。。)

 で、最近の本のメモ。文面の書式に凝り過ぎるあまり読んでて面白くないなと(笑)。メモなのに3時間もかけてるものもあって、そういうものは、あとで読み返しても本当に面白く無い。このあたりは反省です、

《本を知ったきっかけを書いておこう》
 あと、読んだ本をどのような経緯で知ったかということの記述が抜けてるなと最近感じています。基本的に僕の読む本は、成毛さんの書評なんですが、最近は、小飼弾さんや森山和道さんの書評の本もなかなか面白そうなのがあって、すでに何冊か購入しました。書評を参考にさせてもらっている諸氏は、なぜその本を気に入ったのか、どうして買ったのかといったこともしっかり書いてあったような。そのあたり、自分ももう少し書いてみたらいいかなと思いました。後で振り返ったときに「なんでこの本読んだんだっけ?」と言う事にならないように。(すでにそうなっているもの何冊か。。。)

《誤字脱字が意外と醜い》
 自分の書いた文章を読んで、意外と肝心なところで変な誤字を見つけると凹みます。すでに何箇所かみつけてるのでこれから直そうと思いますが。。。気をつけよう。

《ブログに追記する場合はどうすればいいか》
 上記みたいに、ひと通り記事を書いた後で、書くことを追記したい場合って、新たに記事を起こすか、元の記事にそのまま追記するか、なんか悩みます。

2011年5月22日日曜日

【読書メモ】水を科学する

水を科学する
水を科学する
posted with amazlet at 11.05.22
川瀬義矩
東京電機大学出版局
売り上げランキング: 291693

 この本は、身近な「水」について触れた本で、正直、漠然としすぎて、書店で手にとったときは、どんなことが書かれているのか不安半分、期待半分。正直、難しかった(泣)

 軟水やら硬水といったことについて触れていることは予想どおり。「波動水」やπウォーターなんかも「機能水」というくくりで触れてますが、こちらは科学的根拠が不明とのこと。なるほど。洋服の汚れがなぜ落ちるのかとか、光触媒とか面白そうな話題にも触れてます。ただ、説明にある化学式とかもう少し噛み砕いて欲しかったなぁ。初心者としては。

 海洋資源に発展してメタンファイトレードにも触れてますが、こちらも、化学式が当たり前のように登場しますが、ある程度の知識がないとちょっと辛い。図、表もふんだんに掲載されてますが、それらについての解説がだいぶ省略されてるのでちょっと自分のような化学初心者には難しい。

 

【読書メモ】知っておきたいエネルギーの基礎知識 光・電気・火力・水力から原子力まで各種エネルギーを徹底解説! (サイエンス・アイ新書)


 この本は、以前読んだ「知っておきたい太陽電池の基礎知識 シリコンの次にくるのは化合物太陽電池?有機太陽電池でみんなが買える価格に? (サイエンス・アイ新書)」と同じ著者 齋藤勝裕氏によるもの。「太陽電池の〜」が周期表も交えて原子・電子の基礎の基礎からじっくり説明していたのですが、この本は、化学式がいきなり出てきたり、やや難しかった^^;

【読書メモ】メタルカラーの時代〈2〉 (小学館文庫)

メタルカラーの時代〈2〉 (小学館文庫)
山根 一眞
小学館
売り上げランキング: 337541

 この本は、1993年に出版された最初のハードカバー版の3分割された文庫版のうちの一つ。説明が難しいけれども、身近にある工業製品の開発者が語る苦労話とでも言うべきか。

 僕はこの本を小飼弾氏の書評で知った。ちょうど、東日本地震の後、電力不足が叫ばれ、関西から関東に電気を送電したらいいのにというTwitterでのツブヤキに、氏がそう簡単にいかない事情がある。ということで本書を薦めていた。

 内容は今から20年近く昔の本だけど、いろいろな苦労話は読んでいるだけで面白い。僕が特に興味を持ったのは、東京都庁周辺にある東京ガスの施設にはジェット機のエンジンを使った発電機があること。ジェットエンジンをジェネレータとして利用する。日銀の金庫を爆破する話も金庫を作る側の話と合わせて収録されていて絶対に爆破できる側と絶対に破れない側との主張のぶつかり合いが楽しい。東京ドーム建設の話では、その素材の由来がおもしろい。これは、第二次世界大戦時のレーダードーム技術の延長線にあることなど。ここでも軍事技術がでてきた。

2011年5月15日日曜日

【読書メモ】チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る

チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る
大河内 直彦
岩波書店
売り上げランキング: 4812

 本屋でこの本を見つけて、「えっ。。こんな厚い本なのか」ってぐらい面食らいました。しかも出版社はあの岩波書店。しかし、内容はとても読み応えがあって、しかも分かりやすく、読んでいておもしろい。

 この本は、多くの研究事例を紹介しながら気候変動の原因をたどっていく。地球の自転軸、公転軌道と太陽の関係から、年代測定の方法としての酸素同位体温度計、放射性炭素年代法。。。。そして、海洋深層水にふれていく。内容は盛り沢山ですが、楽しい。僕のような読書初心者でも、どんどん読み進められる。

 放射性炭素年代法ではマンハッタン計画に触れている。ちょうど、「日本は原子爆弾をつくれるのか」を並行して読んでいたので、原子・電子の知識はここでも重要だなと認識した次第。

 温暖化という言葉を聞いて二酸化炭素が原因だなと漠然としか浮かばなかったけど、この本を読むといろいろな要因が絡んで、問題はそんな単純じゃないことがわかります。



 

【読書メモ】日本は原子爆弾をつくれるのか (PHP新書)

日本は原子爆弾をつくれるのか (PHP新書)
山田 克哉
PHP研究所
売り上げランキング: 251510

 ちょうど、二ヶ月前に震災があり、この記事を書いている今は、福岡第一原子力発電所の放射能漏れが大変なことになっている状況です。メディアでも原発の放射能被害について頻繁に報道されています。(ちょうど、被害がレベル7になった)

 そんな中、本書は、2009年2月に成毛氏の書評で一度取り上げられ、再度取り上げられたもの。日本が、原子爆弾を作成できるのかというタイトルだが、原子力発電とは?、原子力発電とは?、放射能とは?といったことがひと通り書かれてます。

 「軽水炉」とか「ウラン235」と「ウラン238」とか「遠心分離機」とかニュースで聞いたことのある単語が出てきますが、それらがどういうもので、原子爆弾作成にどのように関連するのかがわかります。

 ここで以前書いた「知っておきたい太陽電池の基礎知識〜」で、原子、電子の基礎の基礎を読んでいたのですが、読んでてよかった。(^^ゞ ここで読んだ知識がとても役に立ちました。ウラン、プロトニウムそして、アルファ崩壊、ベータ崩壊など、もう電子・原子の知識の復習。

 広島、長崎に投下された原子爆弾。それの製造計画:「マンハッタン計画」。これについての記述を読むと、アメリカの傾注ぶりの凄さがわかるとともに、アメリカはその研究成果を確認するため、先の大戦ではなんとしても原爆を投下したかったんじゃないのかなと、感じてしまう。

 じゃ、日本は原子爆弾を作れるのか?技術的には可能だが、相当困難。法律、国民感情を踏まえると、無理でしょうというのが僕の感想。まず、開発のための予算が通らないんじゃないでしょうか。

【読書メモ】「江戸前」の魚はなぜ美味しいのか (祥伝社新書199)

「江戸前」の魚はなぜ美味しいのか (祥伝社新書199)
藤井 克彦
祥伝社
売り上げランキング: 335250

 この本は、東京、深川生まれの著者が「江戸前」について、地域としての「江戸前」の定義と地理的特性、そして、そこで取れるお魚の美味しい食べ方(!)を述べている。

 自分も「江戸前」についてかなり曖昧なまま理解していたなとこの本を読んで思いました。

 著者は、歴史書や、聞き取り調査により、「江戸前」と呼ばれる地域が、「東京都内湾」と言われる地域を指し、多摩川河口洲から江戸川河口を結んだ内湾であるという結論に行き着く。そこは、多摩川、隅田川、荒川、中川、江戸川と多くの河川が流れこみ、豊かな漁場であり、日本でもこれだけの河川が流れこむ場所はここだけと指摘する。

 ところが、水産庁は、「江戸前」の定義を東京湾全体を指すよう見直した。水産庁の魚介類産地表示方法は「水揚げ港主義」。本来の「江戸前」は埋立で潰してしまったから、東京湾全体に定義し直せば、東京湾で撮れたお魚はすべて「江戸前」として産地表示できる(!)

 後半を読むと、何故か僕は、うなぎが食べたくなりました。。。

2011年5月8日日曜日

【読書メモ】選択の科学

選択の科学
選択の科学
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シーナ・アイエンガー
文藝春秋
売り上げランキング: 838

 厚さにビビってましたが(笑)、とても読みやすく、内容も納得の一冊。「選択」を自分で行った場合、他人に委ねた場合とでの満足感等、いろいろな観点で調査した結果について述べられている。選択肢が多いと購入率が下がるという有名な「ジャムの研究」についても触れられている。

 その他に印象的だったものを抜粋すると、
 九つの宗教(原理主義、保守主義、自由主義)の信者へのインタービューを行ったところ、多くの日常的な規則を課す原理主義に分類された宗教の信徒は他の宗教の信徒よりも宗教により大きな希望を求め、逆境により楽観的に向き合い、うつ病にかかっている割合も低かった。
 →制約は必ずしも自己決定感を損なわず、思考と行動の自由は必ずしも自己決定感を高めるわけではない。

 日米のそれぞれ100人の大学生に自分が決めたいこと、決めたくないことをたずねたところ、アメリカ人は日本人に比べ様々な事柄を自らの意志で決めたいと思う傾向が強い。逆に日本人はアメリカ人よりも決めたくないと挙げた項目の数がアメリカ人よりも多い。
 →文化的背景は選択を行う方法にも影響を及ぼす。

 自分は周囲の人とどのくらい似ているところがあるか?という質問に「それほどない」という答えが多いが、周りの人達は、あなたとどれくらい似たところがあるか?という質問には類似点が多く上がる傾向となる。
 →人はその他大勢と区別されるほどは特殊でいて、定義可能な集団には属していたい。

 バイアスに左右されない選択をするには、熟慮システムを通じて、ヒューリスティック(経験則)を利用または誤用した経験を一つひとつ検証し、分類する。自分がなぜ特定の選択に到達したかを自問自答する。
 →より良い選択をするには

 神話学者「ルイス・ハイド」:値踏みする者は、値段をつける対象から距離を置かなければならない。
 →選択が人に悪影響をおよぼすことがある。それらを避けるには、選択のプロセスを自分に有利に変えること。具体的には、冷静な判断ができないときは他人に選択を委ねるなど。


 

2011年5月3日火曜日

【読書メモ】ペニシリンはクシャミが生んだ大発見―医学おもしろ物語25話 (平凡社新書)


 この本は、amazonにも、近所の大型書店にも在庫がなくて入手に苦労しました。やっとこさ入手。

タイトルは「ペニシリンは〜」となっていますが、これは収録された25話の医学エピソードのうちの一つで、全部で25話の医学史が収録されています。どれも今では名を聞いたことがあるものばかり。

 定期健診で行う色覚検査の表は、日本人によるもので、世界中で使われているものなんですね。以外!

 この本を読んで思ったのは、いつの時代も革新的な発見には必ず周囲のやっかみがあって、周知させるためにかなりの困難があるということ。医学会ってところは自分が想像していた以上に保守的なんだなという印象を受けました。

【読書メモ】知っておきたい太陽電池の基礎知識 シリコンの次にくるのは化合物太陽電池?有機太陽電池でみんなが買える価格に? (サイエンス・アイ新書)


 東日本地震で、注目をあつめている(と思われる)太陽電池。自分も、気になっていたので、読んでみた。

 なるほど、シリコン自体は、資源として豊富にあるけれども、太陽電池に使用するシリコンは純度99.999999999(11個=イレブンナイン)でなければならないわけです。そして、そのようなシリコンに加工するには大量の電気エネルギーが必要になる。

 この本では、まず電気についてが述べられている。原子、電子について丁寧に書かれており、昔習った、周期表もでてくる。そして、不純半導体(n型、p型)。これがすべての基本。そしてここからなぜシリコンなのか、シリコン以外の材料を使った太陽電池へ展開する。

 これを読み終わった後に、なんでもっと太陽電池を普及させないんだと思っていた自分が恥ずかしくなりました。いろいろな問題(純度の高いシリコンを作るために大量の電気が必要だとか、代替材料による太陽電池も、レアメタルが必要になるとか。。。)があるわけです。今すぐに太陽電池を普及というのは難しいのかなというのが僕の感想。

2011年4月30日土曜日

【読書メモ】死刑絶対肯定論―無期懲役囚の主張 (新潮新書)

死刑絶対肯定論―無期懲役囚の主張 (新潮新書)
美達 大和
新潮社
売り上げランキング: 91218

 この本の著者である、無期懲役囚は死刑制度を肯定している。本書では、なぜ肯定するのかについて、実際に服役している刑務所内の懲役囚の過ごし方、犯罪に対する考えを、同じ懲役囚からの視点を通じて、冷静に、そして具体的に述べている。

 絶対わからないであろう、「堀の中」の世界。この本一冊だけでそのすべてを測るのは早計かもしれないけれど、読んでおくことで、垣間見ることはできると思う。読み応えのある内容でした。

2011年4月25日月曜日

【読書メモ】儲けたいなら科学なんじゃないの?

儲けたいなら科学なんじゃないの?
堀江貴文 成毛 眞
朝日新聞出版
売り上げランキング: 230

 成毛眞氏と堀江貴文氏が科学技術についていろいろ持論を述べあった会話を文字に起こした内容。僕個人的には、巻末の成毛氏のおすすめ本が気になる。息抜きに。

【読書メモ】アフリカ―資本主義最後のフロンティア (新潮新書)

アフリカ―資本主義最後のフロンティア (新潮新書)
「NHKスペシャル」取材班
新潮社
売り上げランキング: 647

 アフリカって一括りでしかあまり印象がないワタクシ。ガーナチョコとかぐらいか。この本はNHK「アフリカンドリーム」というNHKスペシャルの取材班に参加したディレクターがまとめたもの。ケニア、ウガンダ、ルワンダ、エチオピア、ザンビア、タンザニア、ボツワナ、ジンバブエ、南アフリカについて綴られている。

 マサイ族の女性が民族衣装からおもむろにNOKIA製携帯を取り出す。写真もあったけど、不思議な光景。個人的に、民族対立のため、悲惨な虐殺のあったルワンダのあまりの変わり様にはびっくり。成長率は世界でもトップクラスの年8%。そんな国をリードしているのが、紛争時に海外に非難して、海外で教育を受けた人たち。納得。でもルワンダの不動産王の師匠は大阪人と聞いてなんか嬉しくなってしまう。

 エチオピア、ザンビア、ここには中国企業が資源争奪のもとに進出。当面は続くんだろうな。
 タンザニア、ボツワナの国々も資源争奪。こちらは主に金。富を持っていくのは結局、一部の人達だけで、広く行き渡るのはなかなか難しいんだなと。
 ジンバブエ。ここはのっけから経済破綻している国。原因はムガベ大統領その人。独立の英雄も経済についてはまるで素人で、巨額の富を独占。なるほど、これはどこぞの国とそっくりだ。国は変わっても無能な独裁者っていうのは同じなんだなぁと(笑)
 しかし、そんな国に住んでいる人々も黙っているだけでなくて、活路を隣国の南アフリカに。南アフリカはこのような不法就労のジンバブエ人を積極採用。経営者から見たら低賃金でこんなに真面目に働くジンバブエ人は格好の労働力。(ジンバブエは経済破綻する前は教育水準がアフリカでも随一のレベルだった)
 一方で、南アフリカの労働者も黙っていられない。仕事が取られちゃうわけだから。うまくいきませんな。

 ということで、なかなか読み応えのある本です。

【読書メモ】科学の扉をノックする

科学の扉をノックする
小川 洋子
集英社
売り上げランキング: 282128

 作者はいろいろな文学の賞を受賞されている小川洋子氏。僕は初めて知りました。
 この本は小川氏がその道の専門家にインタビューをして、素朴な疑問を投げかける内容。自分も知ったつもりで実は知らないことがこの本で気付かされます。DNAはs¥細胞の核に入っている染色体の中にある二重らせんじょうのもの。遺伝子はそれらの二重らせんの化学物質のうち、タンパク質を作る指令を出しているもの、とか。

2011年4月17日日曜日

【読書メモ】潜入ルポ ヤクザの修羅場 (文春新書)

潜入ルポ ヤクザの修羅場 (文春新書)
鈴木 智彦
文藝春秋
売り上げランキング: 490

 著者はヤクザ専門誌を中心に寄稿するフリーライター。
この手の本初めて読んだわけですが、序章を読み始めてすぐに迫力あるエピソードで、一気に「修羅場」の世界に引きこまれてしまいました。

 読み進めると、いろいろ「その道」の内情を垣間見る事ができるわけで、この内容を1000円もしない書籍で読むことができるのは、はっきり言ってお得以上のものがあるのではないかと。こういったことも、読書の魅力であることを改めて認識した次第です。

【読書メモ】錯覚の科学

錯覚の科学
錯覚の科学
posted with amazlet at 11.04.17
クリストファー・チャブリス ダニエル・シモンズ
文藝春秋
売り上げランキング: 245

 本書は、数々の実験による実証を通じ、それは当事者による思い込み・錯覚ではと投げかける。取り上げられている実験は、目次から以下のとおり。(引用元より略して抜粋)

 ・えひめ丸の沈没現場      :注意の錯覚
  →見えていたのに見えていなかった。
 ・ヒラリーの戦場体験      :記憶の錯覚
  →体験していないのにあたかも体験したことのように述べてしまう
 ・冤罪事件           :自信の錯覚
  →被害者が無関係の人を犯人と思い込んでしまう。
 ・リーマンショックを招いた投資家:知識の錯覚
  →専門家でも普通に判断を誤る。
 ・俗説、デマゴーグ       :原因の錯覚
  →ワクチン接種で自閉症になるというデマはなぜ起きた。
 ・自己啓発、サブリミナル効果  :可能性の錯覚
  →「サブリミナル効果」に効果はありません。脳トレも意味なし。

 分厚く、取っつきにくいなぁと思いましたが、とても面白い内容。自分も脳トレ本買ったクチです。(^_^;)やっぱり錯覚にヤラれてたんですね。

 この本を読んで、自分の記憶、他人の証言、世間で言われていることについて、科学的根拠はなにか(実証及び反証によって証明されたものなのか?)というのを常に確認する癖が大切であることを再確認しました。

 この手の本はもっと読まないとだめだな>オレ



 

2011年4月10日日曜日

【読書メモ】99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)


 分類分けに迷いました。

 思い込み・先入観ってのややっぱり良くないことです。

【読書メモ】Motor Fan illustrated VOL.53―図解・自動車のテクノロジー (モーターファン別冊)


 この本は、自動車のボディ構造についてフォーカスしたもの。なかでも、部位ごとに使用される材質の強度について国産、外国車問わずカラーの文字通りのイラストで詳細に説明されています。

 有り体に言うと「やぱい」本(笑)。外国車にお乗りのボディ剛性オタク(ワタクシも含む)の方に是非おすすめします。自動車のメカモノの本は、まぁ買うほどでもないかなと思っても、やっぱり買おうと思ったら売り切れ、入手が困難になり、後悔することが体験上多いのですが、僕の場合、表紙を見て速攻入手しました。

 エンジン、サスペンション同様、メーカーごとのどのような思想で材質、強度を使い分けているかの一端が垣間見れ、ついつい、何度も読み返してしまいそうな本です。今度の新しいマーチって、そういう考えで作れれてたのね。。。。。パサートCCって実はかなりお得なクルマかもしれない、とこの本を読んだ後の感想です。。