2011年6月5日日曜日

【読書メモ】渋滞学 (新潮選書)

渋滞学 (新潮選書)
渋滞学 (新潮選書)
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西成 活裕
新潮社
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 この本は、成毛眞さん主催の「本のキュレーター 勉強会 第4回」で紹介された本。当日の様子を伝えるブログは(リンクあり)、東えりかさんの書評ブログ「本読みの理不尽」を読んで、興味を持った。

 最初、本書を手にとったときはクルマの渋滞について書かれている本かと思ったけど違った。渋滞というメカニズムに焦点を当てている。だから、クルマの渋滞の他にも人の渋滞やアリの渋滞、はてはインターネット上の情報の渋滞にも触れている。

 そして、渋滞を表すモデルとして、ASEP(エイセップ)やセルオートマトンといったモデルを紹介している。渋滞は、ニュートンの基本三原理(慣性の法則、作用=反作用の法則、運動の法則)が適用できない点で難しいらしい。なぜなら、渋滞を構成するひとつひとつの要素(人や車など)が意思を持って動くから。なるほど。

 個人的には、満員電車から出ようとしてもなかなかでられないのは「アーチアクション」によるもので、すごく納得。めがね橋はこの力を応用したものとのこと。今度、友人との酒のみネタとしよう。(笑)

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