2011年5月15日日曜日

【読書メモ】日本は原子爆弾をつくれるのか (PHP新書)

日本は原子爆弾をつくれるのか (PHP新書)
山田 克哉
PHP研究所
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 ちょうど、二ヶ月前に震災があり、この記事を書いている今は、福岡第一原子力発電所の放射能漏れが大変なことになっている状況です。メディアでも原発の放射能被害について頻繁に報道されています。(ちょうど、被害がレベル7になった)

 そんな中、本書は、2009年2月に成毛氏の書評で一度取り上げられ、再度取り上げられたもの。日本が、原子爆弾を作成できるのかというタイトルだが、原子力発電とは?、原子力発電とは?、放射能とは?といったことがひと通り書かれてます。

 「軽水炉」とか「ウラン235」と「ウラン238」とか「遠心分離機」とかニュースで聞いたことのある単語が出てきますが、それらがどういうもので、原子爆弾作成にどのように関連するのかがわかります。

 ここで以前書いた「知っておきたい太陽電池の基礎知識〜」で、原子、電子の基礎の基礎を読んでいたのですが、読んでてよかった。(^^ゞ ここで読んだ知識がとても役に立ちました。ウラン、プロトニウムそして、アルファ崩壊、ベータ崩壊など、もう電子・原子の知識の復習。

 広島、長崎に投下された原子爆弾。それの製造計画:「マンハッタン計画」。これについての記述を読むと、アメリカの傾注ぶりの凄さがわかるとともに、アメリカはその研究成果を確認するため、先の大戦ではなんとしても原爆を投下したかったんじゃないのかなと、感じてしまう。

 じゃ、日本は原子爆弾を作れるのか?技術的には可能だが、相当困難。法律、国民感情を踏まえると、無理でしょうというのが僕の感想。まず、開発のための予算が通らないんじゃないでしょうか。

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