2011年4月17日日曜日

【読書メモ】錯覚の科学

錯覚の科学
錯覚の科学
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クリストファー・チャブリス ダニエル・シモンズ
文藝春秋
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 本書は、数々の実験による実証を通じ、それは当事者による思い込み・錯覚ではと投げかける。取り上げられている実験は、目次から以下のとおり。(引用元より略して抜粋)

 ・えひめ丸の沈没現場      :注意の錯覚
  →見えていたのに見えていなかった。
 ・ヒラリーの戦場体験      :記憶の錯覚
  →体験していないのにあたかも体験したことのように述べてしまう
 ・冤罪事件           :自信の錯覚
  →被害者が無関係の人を犯人と思い込んでしまう。
 ・リーマンショックを招いた投資家:知識の錯覚
  →専門家でも普通に判断を誤る。
 ・俗説、デマゴーグ       :原因の錯覚
  →ワクチン接種で自閉症になるというデマはなぜ起きた。
 ・自己啓発、サブリミナル効果  :可能性の錯覚
  →「サブリミナル効果」に効果はありません。脳トレも意味なし。

 分厚く、取っつきにくいなぁと思いましたが、とても面白い内容。自分も脳トレ本買ったクチです。(^_^;)やっぱり錯覚にヤラれてたんですね。

 この本を読んで、自分の記憶、他人の証言、世間で言われていることについて、科学的根拠はなにか(実証及び反証によって証明されたものなのか?)というのを常に確認する癖が大切であることを再確認しました。

 この手の本はもっと読まないとだめだな>オレ



 

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