本書は、数々の実験による実証を通じ、それは当事者による思い込み・錯覚ではと投げかける。取り上げられている実験は、目次から以下のとおり。(引用元より略して抜粋)
・えひめ丸の沈没現場 :注意の錯覚
→見えていたのに見えていなかった。
・ヒラリーの戦場体験 :記憶の錯覚
→体験していないのにあたかも体験したことのように述べてしまう
・冤罪事件 :自信の錯覚
→被害者が無関係の人を犯人と思い込んでしまう。
・リーマンショックを招いた投資家:知識の錯覚
→専門家でも普通に判断を誤る。
・俗説、デマゴーグ :原因の錯覚
→ワクチン接種で自閉症になるというデマはなぜ起きた。
・自己啓発、サブリミナル効果 :可能性の錯覚
→「サブリミナル効果」に効果はありません。脳トレも意味なし。
分厚く、取っつきにくいなぁと思いましたが、とても面白い内容。自分も脳トレ本買ったクチです。(^_^;)やっぱり錯覚にヤラれてたんですね。
この本を読んで、自分の記憶、他人の証言、世間で言われていることについて、科学的根拠はなにか(実証及び反証によって証明されたものなのか?)というのを常に確認する癖が大切であることを再確認しました。
この手の本はもっと読まないとだめだな>オレ
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