2011年5月15日日曜日

【読書メモ】チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る

チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る
大河内 直彦
岩波書店
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 本屋でこの本を見つけて、「えっ。。こんな厚い本なのか」ってぐらい面食らいました。しかも出版社はあの岩波書店。しかし、内容はとても読み応えがあって、しかも分かりやすく、読んでいておもしろい。

 この本は、多くの研究事例を紹介しながら気候変動の原因をたどっていく。地球の自転軸、公転軌道と太陽の関係から、年代測定の方法としての酸素同位体温度計、放射性炭素年代法。。。。そして、海洋深層水にふれていく。内容は盛り沢山ですが、楽しい。僕のような読書初心者でも、どんどん読み進められる。

 放射性炭素年代法ではマンハッタン計画に触れている。ちょうど、「日本は原子爆弾をつくれるのか」を並行して読んでいたので、原子・電子の知識はここでも重要だなと認識した次第。

 温暖化という言葉を聞いて二酸化炭素が原因だなと漠然としか浮かばなかったけど、この本を読むといろいろな要因が絡んで、問題はそんな単純じゃないことがわかります。



 

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