2011年8月19日金曜日

【読書メモ】コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった

コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった
マルク・レビンソン
日経BP社
売り上げランキング: 17409

 成毛さんのベスト10冊にも選ばれてる。立ち読みで読み始めた段階でかなり読み進めてしまうほど引きこまれてしまい、即買い。

 今では海外製品をコストを意識すること無く普通に購入できる。クルマもしかり。このあたり疑問だったけど、本書を読んで納得。コンテナ革命によって、輸送費は利益計算にさほどの影響を及ぼさなくなったからだ。

 本書ではコンテナ輸送の立役者、マルコム・マクリーンが様々な障害を乗り越えてコンテナ船による運送を開始するところから始まる。とても臨場感があってあっという間に引きこまれてしまった。
 ニューヨーク、サンフランシスコといったアメリカの東と西で繰り広げられる労働組合と船会社、国との駆け引きなどは本の厚さを忘れてあっという間に読めてしまう。
 また、海外でもコンテナ船の受け入れをめぐって熾烈な競争が繰り広げられる。コンテナ船を受け入れるには十分な深さのある港とコンテナを速やかに運び出して積み込む巨大なクレーンが必要になる。それにはかなりの投資が必要になるが、コンテナ船に立ち寄ってもらわなければ、これらの投資も無駄になる。当然、雇用の確保もままならない。競争に敗れることの経済的損失はかなりのものなのだ。

 日本は横浜と神戸が巨大コンテナ船の主要ターミナル港だが、大丈夫かな。。。。

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