2011年6月12日日曜日

【読書メモ】失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
戸部 良一 寺本 義也 鎌田 伸一 杉之尾 孝生 村井 友秀 野中 郁次郎
中央公論社
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 この本は、成毛眞さんの「本は10冊同時に読め!」で紹介されていた本。今年のベストかも。歴史も学べて、組織論もわかる。一粒で二度美味しい。
 現場(兵士達)は素晴らしい、けれどもそれを操る側がまるでダメ。なんか今の福島震災の政府の対応と似ているような気が。。。。自分自身、漠然と事実しか知らなかったノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦などの位置づけ、そして、経緯が克明に書かれている。本の厚さと表題に、正直最期まで読み続けられるか自信がなかったけど、読んでみるとその世界にのめりこんでしまう。
 分析の中で取り上げられる内容、グランドデザインの欠如、人情論に左右される組織決定、戦略目的の不統一などなど、他にも色々あるけれど、会社の組織をどうするかにも通じるものがある。

 しかし、これを読んでて強く思ったのは、第一線の兵士は、これらの問題のせいで命を失ってしまわれたことを思うとなんともやりきれない。

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