2011年3月13日日曜日

【読書メモ】傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書)


本書は、それまで当たり前とされていた傷口の治療方法に一石を投じるもの。消毒、乾燥はむしろ治癒力を低める結果となる。

医師である著者は、それを踏まえて「湿潤治療」を推奨する。実際に、皮膚移植でしか治療の見込みが無いと言われた患者が筆者の病院で治療の結果、移植等を一切せず、傷口が綺麗に治っている模様が患部の写真と合わせて掲載されているので、説得力が高い。

ちなみに、「キズパワーパッド」という市販のバンドエイドも「湿潤治療」に沿った製品とか。

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